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2014年 07月 13日

日光男体山



子供の頃、車に揺られて2時間。
目が覚める。
半身を起こして外を見る。

田園風景の向こうに、蒼い影。
ああ、山だ。見慣れない稜線を追いかける。

当時都会っ子(自称)のわしにとって、山は馴染みのない存在で
年に数度、親の実家に向かう車窓から山の存在に気づいたのだった―



富士山に行こう。

仲間からそんな提案があり、深部で山への羨望を抱いていたわしは是非にと応じた。
世界遺産、日本の象徴という理由ではなく、どこか山に行きたいと思っていた。
計画は現実的となり、メンバー、日程、小屋予約と話は進んでいく。

しかしわしには山登り経験がなく、体力に自信がない。
あるのは薄く抱いていた興味だけなのだ。

振り返ってみると、フィルムカメラをはじめるときもそう。
カメラの知識もなく、経験もない。
ただ興味だけ。調べて挑戦しているうちに自家現像するまでになった。

まずは体力づくりをしないと。
なんと高校の体育の授業以来、運動していない。
そこでスポーツジムに通うことに。
筋トレ、ウォーキングマシン、ダンス。
ダンスなんて初級コースでもついていけないんよ。
普段使わない角度に足を曲げるから筋肉痛が止まらない。
それでも通っているうちに体が慣れてきた。

さらに登山グッズを揃えて、いよいよ実践。
富士山は敷居が高すぎるのでまず低い山へ。

7月12日、仲間と共に日光男体山に向かった。


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土、木の根、岩を踏みしめて歩いていく。

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最初は笑顔も多かったのだけど・・・

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勾配がきつく、足をあらゆる角度にひねり、力を加えるので負担が激しい。
しかしダンスレッスンのひねりが今、役に立っている。

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道が険しくて、口数が減っていく。
登っても登っても先が見えなくて。
最初は何でもなかったのに、今は少しの段差でも足をあげるのが苦しい。

なんでこんな苦しい思いをして登るのか・・・
心が折れそうになる度に、いいタイミングで涼しい風が頬を清めて、
木々の空隙から中禅寺湖のセルリアンブルーが映り、意気が上がる。

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そして―

日光男体山_d0316655_01252330.jpg



頂上へ。
はじめて見下ろす日光山脈。


達成感がものすごい。
下りも意外ときつくて、その日は何も考えられなかったけれど
一日経ったらもう次に行きたい自分がいる。

大変だけど、山には得がたい何かがある。
フィルムカメラと一緒さね(←強引)

写真の一部、上に黒い線が入っているのだけど・・・これは帽子のつば(汗
次は気をつけようw



by harurei | 2014-07-13 23:56 | 山&キャンプ | Comments(4)
Commented by モトシ at 2014-07-14 00:16 x
素晴らしい!
Commented by harurei at 2014-07-14 00:52
>モトシさ
やったよー!
ただバルナックのたすき掛けはリュックと併用し難いので、違う方法を探ろうと思って^^
Commented by tamuraBOW at 2014-07-14 01:59 x
まだ大丈夫ですよw
写真撮るだけ余裕です。
いかん時はライカと言えども捨てたくなりますよ^_^;
Commented by harurei at 2014-07-14 23:04
>tamuraBOWさ
写真だけはずっと撮ってたw
普段気にならないバルナックがだんだん重く感じてきてさ
本当につらいときは(持ってこなければ・・)・と頭をよぎった^^;
でも次も必ず持参するよん!
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