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2015年 12月 15日

恋するライカ4 (18禁)











あなたは18歳以上ですか?

 YES  /  NO




























L字型の席に案内された。
使い捨ておしぼりを剥いて
渇いた両手を湿らせる。

叩きつけるようなトランスミュージック。
高速回転するミラーボール。
かまいたちのような光の刃が暗い店内に傷を連ねていく。
お酒と煙草と香水の匂い。
無闇に早まる鼓動。

「20番にレイカさん、21番にナミさんお願いします」
早口のアナウンス。
(声が田中リングアナに似ている)
そう思いながら僕は女の子が来るのを待っている。

ここはセクシーパブ "越後湯沢屋"
気づいたら繁華街のこのお店に入店。
人肌が恋しくなっていたのだ。

セクシーパブとキャバクラの違い ―

一言で言えば、触れるか触れないかである。
横に女の子がついて会話を楽しむのは一緒。
ただセクシーパブには"ハッスルタイム"というのがあり
女の子が上着を脱いで膝の上に乗ってくれる。
そのときだけは胸を触ることができるのだ。

「こんばんわ♪」

10分程待って現れた女性。20代半ば位だろうか。
スレートグレイのランジェリー姿。
ウェーブがかったブロンドのロングヘアー。
純粋で素朴な表情。穏やかな双眸。
ランジェリーから零れる胸元に、僕の目線は釘付けになる。
お、大きい・・

薄暗い店内、チェリーピンクの照明。
白磁のようにきれいな肌、深い谷間。
吸い込まれている僕の目を
首を横にしてのぞき込む彼女「こんばんわ!」

ああっと・・・今更平静を装ってうなずく僕。
彼女は肩をすくめて、SAVOYのピンク色のポーチから名刺を取り出した。
ギャル文字で 空(そら) と書かれている。
「空(そら)です、よろしくね♪」
「よろしく・・・」
返事をしながらも僕の目線はやっぱり胸に。
「また見てる」彼女はまんざらでもなさそうに笑った。
「あまりにも大きくて・・・何カップなんですか?」
「ワールドカップよ」
「ええっ!」
意外な答えが結構ツボ。
ハッスルタイムが来たらこの胸に触ることができるのだ。

他愛ない話をしていると、やおら音楽のテンポが上がった。
「さあお待ちかねのハッスルタイムです」
田中リングアナの早口アナウンス。きたー
「それじゃあ・・・上乗るね」
妖艶に微笑んで彼女は腰を浮かせた。そのときだった。

『キュル、ジー、チャッ。キュル、ジー、チャッ。』

僕の携帯から鳴り出す着信音。
カメラのフィルム巻き上げとシャッターを押す音。
僕はその耳障りが好きで、録音して着メロにしていた。
やかましい店内でも、心地よく耳に伝わるリズムの反芻。
さすがに電話に出るわけにはいかないので、通話終了ボタンを押す。

「それって・・・ライカの巻き上げ音?」
彼女は腰を浮かせた姿勢のまま僕の顔を見た。

「えっ!わかるんですか?」
「M2・・・だよね?」
「そうです!」
「わたしも持ってるの♪」

セクシーパブで付いた女性がまさかのM2使い。

「聞いてよ、この前シャッタースピードダイヤルが取れちゃって」
「そんなことあるんすか」

彼女は自分の席に腰を戻して興奮ぎみに語りだした。
販売店で新しいダイヤルを取り付けてもらって事なきを得たとか
M3が礼賛されているけれど、私はM2が最強だと思うとか
最近のフィルムはあまりにも高すぎるとか。
うんうんと頷いていたが、よく考えたら今ハッスルタイム・・・

やがて音楽のテンポが元に戻り・・・

「ハッスルタイム終了です!」

「あ、ごめんなさい。ついついライカ話を」
口に手を当てて謝る彼女に僕は首を横に振った。
「いや、僕も楽しかったよ・・・」
なんという紳士。

「また遊びにきてくださいね」
「はい」
指名が入ったらしく挨拶もそこそこに席を離れる彼女。
延長の案内をやんわり断り・・・僕は店を出た。

次は指名するんだ ―
固い決意を胸に僕は夜の繁華街を後にした・・・



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嫁さんも見ているこのブログ。
妄想だから問題ない、はず(^-^;
それではまた、次の妄想で!(写真はどうした)



by harurei | 2015-12-15 00:33 | 小説 | Comments(8)
Commented by haneymoon at 2015-12-15 01:29

🎀 妄想小説家ハルさぁぁん🙆💝

18禁ってことは
もっとハードな風俗なのかと
思ったぁぁ😊💕

なので今回は星一つ⭐️

デモ・・ 😄✨✨

ハッスルタイムと
ワールドカップがツボだったので
ww(-_^*)🎵✨

やっぱり星一つ半・・⭐️🌟

ハルさん因みに私は
ジャパンカップもしくは
ティーカップだよぉ〜😁✨✨

ってね〜〜✨ww(*^ー^)ノ💞
Commented by pote-sala at 2015-12-15 06:35
NOでYahooに飛ぶとは、芸が細かい・・・。
18歳になったら来てね、なんてメッセージが出るかと思ったのにぃ~~。
いえね、シャッター音が響いた時点で屈強な黒服に
「お客さん、ちょっと・・」っと裏に連れてかれてボコボコにされなくて、
ほんっとharureiさん、良かったね。
Commented by river_kingfisher at 2015-12-15 08:34
こ、これは…
実体験が無いと書けないな…

奥さんの反応が楽しみだ(笑)
Commented by chocoyan2 at 2015-12-15 08:37
ハッ!
すかさず、YESで飛んできた(^_^;)
ヤバイ、M2持ってるのにシャッター音で反応できない。
ちゃんと使わんとだね。
Commented by jasminetea-m at 2015-12-15 20:45
え~っ!
意外とやらしい展開・・・。
嫁さんに怒られるぞ~(ーー;)
それと、1,2,3,4とどんどんハードな内容になってきてるね。
この先が怖いわ。
Commented by harurei at 2015-12-15 21:42
>ハニーさ
ソフトですんません(^-^;
星少なっw
ハニーさはジャパンカップ φ(◎。◎‐)フムフム

>ぽてさ
なぜNOを押したしw
確かにシャッター音問題ありすぎ・・・
突然リアリティがなくなる小説さねw
ってか主人公=わしではないので勘違いしないで(ぉ

>あるせどさ
い、いや・・
今はネットでも動画からでもイメージができますしぃ・・
すべて妄想なのだ!

>ちょこさ
正直者発見!
M2持っていてもシャッター音の判別はさすがに難しいだろうなぁ(^-^;

>じゃすみんさ
18禁ですからぁ!
でも最終的にはやらしいまでいかないのでセーフ(のはず)
怒られるかなぁw
Commented by photo_coto at 2015-12-15 23:32
見ない間に4まで…ってどんな方向へ(笑)
奥さんからの平手打ち、いや、めーごーさーが飛んでこないと良いですね(笑)
いや〜さすが師匠、人生経験豊富っすね( ̄∀ ̄)
Commented by harurei at 2015-12-16 00:57
>きっこさ
めーごーさーってゲンコツって意味なんねw
だんだん不安になってきたぞ(ぉ
いや変な風に褒めるのやめて(^-^;
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