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2015年 12月 11日

恋するライカ 2


いらっしゃいませ
ベビーピンクの照明があやしくゆらめく店内。
呼び込みのギャル男くんが明かりの向こうへ手を向ける。

席に着いて、おしぼり、灰皿。
「よろしくお願いしまぁす」
隣に来たのはショートツインテールの女の子。
眉まで隠れた前髪。くっきりとしたアイライン。
きゃりーに似ているかもしれない。
19歳くらいだろうか。

水割りを頼むと彼女は笑顔でうなずいて
まるで演舞のような所作でグラスを操った。
「どこかお店寄ってきたの?」グラスを置いて、彼女は切り出した。
「一件飲んできて、その後呼び込みに引っかかってね」
きゃりーは興味なさそうに笑った「そなんだ」

呼び込みのギャル男くんに向けて乾杯をあげた後
他愛もない話をはじめる。すっかり寒くなってきたね云々。
彼女はやはり19歳だという。
何を話題にしたらいいのかわからない。

ふとテーブルに置かれた彼女のスマホを見てオレは声をあげた。

「その待ち受け・・・」

液晶画面に、渋い錫色に輝くカメラの姿が写っている。
彼女は誇らしげに画面を指さした「カッコいいカメラでしょ?」
見覚えのある形、唯一無二のデザイン。

「ライカだ」

「えっ!わかるの?」
「オレも同じカメラ使っているからね」
「マジで」

彼女は彼氏(?)からこのライカをプレゼントされたのだが
別れた後もカッコいいから手元に置いていると明かした。
使い方がわからないというので、今度教えてあげると言うと
喜んで連絡先を教えてくれた。
まどろんだ空気から一転して盛り上がる二人。

「ライカ使っている人と会うなんて・・・興奮して喉渇いちゃった」
きゃりーは大げさに喉のあたりをさすった「飲み物頼んで、イイ?」

うなずくと彼女はオレの腕に絡みついてお礼を言った―



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なんというあり得なさ・・・
今回も妄想100%でw



by harurei | 2015-12-11 00:23 | 小説 | Comments(7)
2015年 12月 09日

恋するライカ 1


寄りかかるように、松葉色の扉に身体を当ててゆっくりと押し込む。
もれてくる薄闇と珈琲の香り。
雰囲気に重なるように、中へ。

カフェ"Une infirmiere du chat du chat"に通うようになって久しい。
コルク色を基調とした調度品と穏やかなBGM。窓から差し入る光の角度。
カウンタには無表情で白髪の店主。
細身でいつも凜としている(おそらく)夫人。
笑顔の絶えない給仕の(ちょっと胸の大きい)女の子。
このカフェを構成する全てが心地よく、長居をしてしまうのが常だった。

文庫本片手に訪れたのだが、今日は思いのほか混み合っていた。
紅葉目当ての客が訪れているのだろう。
僕の定位置(ゆったりソファーの一人席)は奪われていた。
やむなく小窓に面して配された横並びのカウンターに小さく座る。

いつも通りキリマンジャロを注文。
文庫本のブックカバーの手触りと
傾いた栞の刺さり方を見て物語の続きを思い出す。

そうして僕の時間がはじまる。
置かれたオールドノリタケの白磁も
縁取りの金彩も、いつの間にか僕の一部となって
珈琲の香りと共にまどろんでいく・・・

「失礼します」

不意に、斜め後ろから声が降ってきた。
振り返るとおとなしそうな細身の女性が、僕の横の椅子を引いている。
「お隣、失礼します」
混み合っている店内、空いているのはこのカウンターの
僕の横だけだった。

「どうぞ」反射的に答えて、必要ないけれど椅子をずらして意志を示す。
簡単な会釈を投げて、彼女は腰をおとした。
穏やかな物腰と落ち着いた服装。
若いのかもしれないが年上に見られるタイプだと思う。

注文を済ますと、彼女は馬車柄のハンドバックから
黒い物体を取り出してコルク色のカウンターに乗せた。

見覚えのある形、存在感。
僕は目だけ動かしてその物体をのぞき見る。

カメラだ。
ライカ・・・ライカ M6J
1994年に1,640台だけ製造された限定モデルである。
付いているレンズは・・・ノクティルックス。

彼女は長い指を細やかに這わせて、裏蓋を取り外した。
そのまま左手に忍ばせていたフィルムのパトローネをあてがって
手慣れた様子で装填をはじめる。

「そのカメラ・・・」

女性は手を止めて僕を見た。
僕もライカを使っていると伝えると、彼女は表情を緩めた。
聞くと、彼女も長年ライカにハマっており常に持ち歩いているのだという。

カフェで隣り合った女性がライカ使い(マニアックな)
ライカ談義に花が咲く。
ふと小窓から庭園を見ると、ライトアップの照明が灯り
宝石のような光彩が、恋の序章を夕闇に告げていた―



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過去ブログで書いていた妄想小説を、ライカverとしてアレンジ。
ライカではじまる出会いの妄想(事実ゼロ)を書いていくさね。



by harurei | 2015-12-09 01:08 | 小説 | Comments(9)
2015年 12月 06日

珈琲倶楽部

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by harurei | 2015-12-06 19:04 | Leica M2 | Comments(3)
2015年 12月 05日

神経質

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オフでA型のぽてさ、ちょこさが「へんなところで神経質な自分がきらい~」的なことを言っていた。
確かにA型には細かくて丁寧な方が多いけれど、好きでそうしているわけではないらしい。
B型は・・・自分もそうだけど、まぁおおざっぱだよね。

嫁さんとの会話。
わし「(B型なので)わしって神経質なところまったくないっしょ?」
嫁 「は?めちゃくちゃ神経質じゃん」
わし「えーっ!どこがよ?」
嫁 「いつでもカメラにシュコシュコしてるじゃない」

いや、それは・・・



by harurei | 2015-12-05 13:22 | Leica M2 | Comments(14)
2015年 12月 03日

長瀞3

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長瀞で、暗くなるまで撮り歩いたのが鎌倉の前日~
そりゃ東京に向かう電車で眠くなるさぁw



by harurei | 2015-12-03 00:56 | Leica M2 | Comments(3)
2015年 12月 02日

長瀞2

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一口もらったらおいしかった。
頼めばよかったなぁ。



by harurei | 2015-12-02 06:45 | Comments(4)
2015年 12月 01日

*紅葉とアート*鎌倉オフレポート


鎌倉駅東口。集合時間30分前。
「光のほそ道」のプラカードを見つけてメンバーが集いはじめる。
pote-salaさん、yuhki*tomoさん、aki-carvingloverさん、chocoyan2さん、Alcedoさん。
残るは jasminetea-m さんと、初参加の kikko さんの2人。

改札口から、ところてんのように流れ出てくる観光客。
彼らがまず目にするのが「光のほそ道」と書かれたプラカードだ。
浪漫を求めて訪れた古都鎌倉でのファーストコンタクトがそれ。
容赦なく怪訝な表情が飛んでくる。
しかし・・・わしはこのプラカードを下ろす訳にはいかない。

オフの成功の可否は"集合"にかかっている。
最初の接点でつまづくと、予定が狂うし気がかりも残る。
一度会っている方はある程度どうでもいいけれど(暴言)
初参加のkikkoさんは会えるまで不安しかないだろう。

「無事に合流できるだろうか」
「まともな人たちだろうか」
「本当に額にakiと書いてあるのか」

へらへらしている年齢層高めの集団が浮きまくっているとはいえ
確証を持てる目印がなければ彼女も合流しづらい。

そこで、この手書きのプラカードが燦然と輝きを増してくる。
これだけが彼女の頼りなのだ。
名称が宗教っぽいしうさん臭い。観光客の視線が痛い。
しかしわしは改札に向けて掲げる。彼女のために―

「はじめまして」
背後から鈴のような声。振り向いてすぐにわかった。
綺麗にウェーブのかかった栗色の髪。
緊張しつつ、努めて笑顔を湛える明るい目元。「きっこです」

なんで後ろから・・・
プラカードの存在意義・・・

「きっこさんきたよー!」みんなで歓迎の輪をつくる。
間もなくjas姐ことジャスッも到着。

こうして*紅葉とアート*鎌倉オフ、無事にスタート。

その後の顛末は、みんなのブログに綴られているのでぜひ見てほしい。
いろんな視点の写真がとても楽しい。

今回のオフはすべて、yuhki*tomoさん主導によるもの。
kikkoさん上京に伴い、場所と日程を調整して
スケジュールを描き(相談に乗ってくれた皆さんありがとう)
お店の選定、予約まで進めてくれたのだ。

今までのオフでも、わしの届かない部分で彼女のフォローの綿が紡がれていた。
後ろ向きな性格だからこそ持つやさしさがあるんさね。
だから幹事をお願いすることには何の問題もなかったし
実際にみんなが楽しめる良オフになった。
また、みんなも初幹事を困らせないよう協力していてよかったと思う。

いい写真を撮るには、技術ではなく、人として良い目を持つことだ。
それは、安定した心と自信から生まれる。
みんなで撮ることは力になるし、人との楽しい感情は自信につながる。
だから、オフのみんなの写真はとてもいい(^o^)


それでは、今回のj-time。

みんな「リスかわいかったね」
みんな「遠くて単焦点レンズでは厳しかった」
みんな「バズーカー持ってる人いたね」
jas  「ええっ!!バ、バズーカー!?」


続いて、今回の酔っ払いa-time。

ある 「(スマホ操作しながら)終電1時半だって。まだ全然平気」
みんな (えっ、そんな時間まで・・・?)
ある 「あ!昼の午後1時半だった(^_^;)」
みんな「だよねーww」


chocoyan2さんは安定の「体が弱いんです」発言を繰り出していたし
pote-salaさんはjasの一挙手一投足に笑いが止まらないし
aki-carvingloverさんはサルを発見するし
kikkoさんは最後の最後に正体を明かすし!

みんなが面白いオフだったなぁ。
鎌倉の地で、小さな歴史が刻まれた1日だった(大げさ)

それではまた、次の光のほそ道で。



by harurei | 2015-12-01 01:19 | オフレポート | Comments(9)